Anser (回答)

 一口に超硬といっても、実は様々な種類があります。超硬とは、炭化タングステンや炭化チタン等のの硬質な金属炭化物をコバルトやニッケル等の鉄系金属で焼結して作られており、それぞれどんな割合で配合するのか?粒子の細かさをどう設定するのかによって、特性を持たせています。
大きく分けると下記の通りになります。

1.一般的な超硬    硬度 HRA80~92 様々な用途で使用される
2.耐摩耗性超硬合金  ガイドブッシュ、ダイス、パンチなどの耐摩耗性が求められる用途
3.耐蝕性超硬合金   水溶性ワイヤーカットを使用する際の腐食を防ぐ
4.非磁性超硬合金   磁性の影響がある製品・金型に対して使用される
5.微粒子タイプ    金型のノズルなどに使用されるグレード

 ※3.の耐蝕性超硬合金は、化学薬品等の中で使用する用途に適しておりますが、どちらかと言うと加工側の要求に対応したグレードになります。

 なお、これらの超硬を加工する際には、たとえば微粒子タイプだと通常の加工条件だと欠けやすくなったり、面粗度を求められる製品においては、どのタイプの超硬合金にも対応できる鏡面ラップ技術が必要とされます。超硬加工.COMでは、こうした超硬における品種と特徴を抑えた上で日々ミクロン精度の加工を行っています。