Before (改善前)
耐食性などが要求される部品は、ステンレスの中でもSUS303材やSUS304材を用いることがあります。しかしこれらの母材の研削加工は治具やブロックが必要な上、加工時間が長くなってしまうことがあります。また、SUS303材やSUS304材を研削加工する場合、砥粒のくい込みが発生しやすいため深く切り込むことができません。実際に研削加工を行うと、1μmずつしか研削加工をすることができないため加工に時間がかかってしまいます。また、加工時間だけでなく精度も出づらいという問題もあります。
V
After (改善後)
研削加工が必要な製品を製作する場合、SUS303材やSUS304材などの非磁性材料から、SK材やSUS440C材などの磁性材料を使用することで加工時間短縮を図ることができます。SK材やSUS440C材などの磁性材料であれば、食い込みが発生しにくく、切り込み量を1μmから2μm~3μmに上げる事ができるため、研削加工にかかる時間を短縮させコストダウンとなります。また、専用の治具やブロックが不要となるため、それらの加工にかかっていた時間も短縮することができます。