超硬加工.COMで保有しているワイヤーカット放電加工機のメーカーは全部で4社あり、それぞれメーカーにより特徴がありますので、要求事項に応じて使い分けることでお客様のニーズにお応えしています。
ワイヤーカット放電加工機はメーカーやグレードによって重視する性能が大きく変わり、大きく分けると、主に下記の6つのポイントに分けることができます。
- 使用可能なワイヤー線径
- 機械精度
- 面粗さ
- ワイヤー挿入スピード
- ワイヤー結線率
- 水加工か、油加工か(面粗さおよびスピード)
例えばワイヤーカット放電加工機を用いて多数の穴加工を行わなければならない場合は、4.ワイヤー挿入スピードと5.ワイヤー結線率の指標が重要になります。一般的なワイヤーカット放電加工機だとワイヤー結線にかかる挿入時間は1分程度になりますが、4.5.を重視したメーカー/モデルだと、10秒以内で完了させることができますので、穴数が多くなればなるほど作業時間とコストに大きく響いてきます。
ほか、ワイヤー加工面の面粗さについても、水加工よりも油加工の方が面粗さは向上しますが、最新モデルだと水加工の面粗さも油加工に近づいてきています。ただし、加工スピードについては水加工の方が油加工よりも早いので要求される面粗さにより水と油を使い分ける必要があります。
このように、一口にワイヤーカット放電加工と言っても様々な特徴を備えたメーカー・モデルがありますので、より複数のメーカーの加工機を保有していることによりお客様からの様々なご要求にお応えできることになります。
また超硬加工.COMを運営する(株)キンコーが過去にお客様から受けたご質問はこちらです。
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