ワイヤーカット放電加工の原理について

ワイヤーカット放電加工は現在様々な高精度加工に用いられております。加工の原理としましては、導電性および放電性の高い材質をワイヤー電極線に用い、導電性を高くした水溶性溶液および油性溶液の液内で、電極線の放電の原理を応用し製品を溶かしながら高精度に様々な形状に加工を行います。放電の原理を用いるため、加工する材質としましては導電性のある材質ならばどのような難削材でも加工が可能です。放電によって加工するので表面は粗くなると思わがちですが、加工を行う回数を増やしながら電圧を下げることにより加工面も非常に滑らかに、かつ綺麗に仕上げることができます。

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ワイヤーカット放電加工で加工できる材質は?

ワイヤーカット放電加工は、微小な電流を通したワイヤー電極線を材料に近づけ、放電を行うことで材料を少しずつ溶かしながら加工する原理のため、導電性のある材質であればどのような材質でも加工することができます。例えば、超硬のように非常に硬い材質で削ることが難しいものでも、ワイヤーカット放電加工ならば精度よく加工することが可能です。世の中に存在する物質はほとんど導電性があるので、ワイヤーカット放電加工で加工を行うことが可能ですが、セラミックやプラスチックなどは通常導電性が無いので加工することは出来ません。

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超硬をワイヤーカット放電加工機で加工する際の注意点

先述のようにワイヤーカット放電加工は超硬のような削ることが難しい材質でも対応可能です。ただ材質によっては加工面に変化が生じる場合があります。例えば、超硬はコバルトの成分が入っているため、水仕様のワイヤーカット放電加工で長時間加工をした場合、水の中にコバルトが溶けだしてしまい、加工面が腐食する原因となります。したがって、油仕様のワイヤーカット放電加工機を用いて加工することになります。しかし、油仕様は水仕様に比べて加工スピードが遅い・加工液のコストが高いなどの課題があり、すべての加工を油仕様で行うことが大きなコストアップとなってしまいます。超硬加工.COMでは、穴数が多く長時間ワイヤーカット放電加工に乗せなければならない超硬材の加工品の場合は、油仕様のワイヤーカット放電加工機で加工を行います。当社は40年超の超硬加工に対するノウハウを保有しており、水仕様の場合はどれくらいの時間で腐食するかを把握しておりますので、ケースバイケースで油か水かを使い分け、最適な加工方法を選択しています。

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 高精度のワイヤーカット放電加工のことなら当社にお任せ

当社では、ワイヤーカット放電加工を13台、形彫放電加工機を5台、細穴放電加工機を6台保有する、放電加工のプロです。こんな材質はワイヤーカット放電加工できないのか?などお気軽に相談頂ければ対応可否をお応えすることも可能です

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